図鑑のような展示に挑戦 すさみ町・エビとカニの水族館

すさみ町にある町立「エビとカニの水族館」が、珍しいカニなどを小さな水槽に1種類ずつ入れて図鑑のように一覧で楽しめる新たな展示を作ろうと、インターネットを通じた募金に協力を呼びかけています。

「図鑑水槽」と名付けたこの展示は水槽130個を並べてそれぞれに解説をつけるものです。

飼育員の本多正樹(ほんだ・まさき)さんは「紙の図鑑だと写真しかないが、図鑑水槽は知識を入れてすぐに生きた姿をじっくり観察できる」と展示の実現を願っています。

エビとカニの水族館は、30年ほど前にJR紀勢線の無人駅に海の生き物の水槽を展示したことが始まりで、今では「道の駅すさみ」敷地内の体育館だった建物で運営され、展示中の生き物は150種、1000匹以上にまで増えました。

さらに、地元の漁師から提供を受けた珍しい生き物も、新たな展示でのお披露目を待っているということです。

寄付は、クラウドファンディングのサイト「READYFOR(レディーフォー)」で今月10日まで受け付け中で、目標額は300万円です。

返礼品には、水族館オリジナルグッズや館長による解説ツアーなどが用意されています。

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