13年ぶりに囲碁の県人プロ棋士が誕生!高橋良侑さん(伊予市出身) 関西棋院の院生から

プロの夢をかなえた高橋良侑さん。「周りの人に応援してもらえるような棋士になりたい」=4月13日、大阪市中央区の関西棋院

 囲碁の関西棋院は1日、プロ候補生「院生」の高橋良侑(すけたす)さん(17)=愛媛県伊予市出身=が同日付で入段し、プロ棋士となったと発表した。2021年から参加する院生手合で規定の成績を収めた。県人棋士の誕生は、11年に入段した太田亮二段(34)=松山市出身、関西棋院所属=以来13年ぶり。

 高橋さんは5歳で囲碁を始め、伊予市や松山市などの囲碁教室に通い腕を磨いた。伊予市郡中小学校3年で全国大会に出場して以降は県代表の常連となり、港南中学3年で出場した「第42回文部科学大臣杯・少年少女囲碁大会(中学生の部)」で愛媛勢初の日本一に輝いた。

 21年12月に関西棋院所属の院生となった。同棋院では10人ほどの院生が、毎週土日に組まれる院生手合を戦い、成績上位者がプロになる。男子は18歳、女子は20歳の誕生日までという年齢制限がある。高橋さんは5級からスタートして昇級を重ね、23年11月に1級から初段格に上がった。今年2~3月に行われた計8局で8連勝し、規定成績(12勝4敗以上)を満たした。

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