「投資詐欺」で群馬・高崎市の女性が4900万円被害 渋川市の女性は2250万円

 群馬県警高崎署は1日、交流サイト(SNS)で投資話を持ちかけて現金をだまし取る「SNS型投資詐欺」の手口で、高崎市の無職女性(59)が現金4896万9000円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。

 同署によると、女性は1月下旬ごろ、実在する著名な経済アナリストを装う投資関連の広告に表示されたリンク先のSNSグループに参加。投資で利益が出ているかのようなうそのやりとりを見せられ、投資指南役を名乗る者から架空の投資アプリに招待された。「原油取引が始まる。週の利益は200~300%出る」などと入金するよう指示を受け、3月15日~4月8日に計8回にわたり、現金計4896万円9000円をだまし取られた。

 投資金額を引き出そうとしたが出金できず、不審に思って同署に相談した。

 また、群馬県警渋川署は1日、同様の「SNS型投資詐欺」の手口で、渋川市のアルバイトの女性(66)が現金2250万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。

 同署によると、女性は今年2月9日ごろ~3月30日の間、インターネット上で実在する有名投資家の参加を装ったうその投資グループを知り、SNS上のグループに参加。「株式より金の投資がもうかる」「金と原油への投資を同時進行すると、もっともうかる」などと投資話に乗せられ、3月1~25日に複数回、指定された複数の口座に現金計2250万円を振り込み、だまし取られた。

 当初は多少の利益を確認できたことから信用したとみられる。3月末にグループ内で連絡が取れなくなり、不審に思ったことから4月に同署に相談した。

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