白山、春山開き 室堂の営業始まる

雪に覆われた白山室堂周辺=1日(宮下さん撮影)

 白山(標高2702メートル)は1日、春山開きを迎え、白山室堂ビジターセンターの営業が始まった。同日午前の室堂(2450メートル)周辺では、登山客が雪解けで浮かび上がった美しい尾根を眺め歩き、霊峰の絶景を堪能した。

 石川県自然解説員の宮下由美子さん(加賀市)は前々日から白山入りし、山頂で御来光を拝んだ。日の出とともに雲が湧き、見えたのは一瞬だったものの「暖かいオレンジの光に元気が出た」と声を弾ませた。登山口周辺では雪解けが進み、一面にニリンソウが咲いていたという。

 白山観光協会によると、室堂周辺の積雪は例年並みの3.5メートルで、午前7時の気温は2度だった。営業が始まった宿泊施設「白山荘」は7月1日の夏山開き前まで素泊まりのみ受け付け、初日は10人が利用した。

© 株式会社北國新聞社