今治春祭りの花形「継ぎ獅子」人手不足深刻 子ども足りず大人も高齢化

本番に向け、練習に励む宅間獅子連中のメンバー

 愛媛県今治市陸地部の各神社で3日に始まる春祭りの花形「継ぎ獅子」が、深刻な人手不足に直面している。今年は25団体が29カ所で公演予定だが「子どもの人数が足りず、継続は難しいという声が一部の団体から届いている」(市観光課)。少子高齢化に伴い、伝統芸能の継承が課題となっている。

 「このままだと数年で終わってしまう」。乃万地区で活動し、3日に野間神社(同市神宮)で継ぎ獅子を披露する宅間獅子連中の四田憲司会長(39)は語る。子どものなり手に加え、大人の新規参加も少なく、高齢化が進んでいるためだ。

獅子頭をかぶって準備する子ども

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