お殿様気分でランチはいかが－。長崎県平戸市岩の上町の平戸城乾櫓（いぬいやぐら）に4日、創作フレンチのレストラン「INUI（いぬい）」が本格オープンする。城の指定管理者「狼煙（のろし）」の矢柄亮直取締役は「城内での食事は殿様になったような特別感がある。平戸観光の良さを全国に発信したい」と話した。
平戸城は、平戸藩主となる松浦氏の居城として1599年に築城。明治期の廃城令で取り壊されたが、戦後に天守閣をはじめ順次復元された。レストランは物見や防衛に使用されていた乾櫓を改装し2023年7月、プレオープン。狼煙が催事の際に限定的に営業していたが、調理スタッフなど態勢が整ったため、本格開業にこぎ着けた。
店内はモノトーンを基調にした落ち着きのある雰囲気。メニューには地元産の厳選された魚や肉、野菜などの食材を中心に取り入れる。シェフは五つ星ホテルやミシュランの星付き店などで研さんを積んだ村田徹也さん。4月26日の試食会では「現代の城主が食したであろうメニュー」をテーマに旬の野菜やヒラマサ、サクラダイなどを使ったコース料理が振る舞われた。
営業は土日のランチのみ。正午から食事の提供を一斉に始める。コース料理は3850円と5850円の2種類。予約制で20日～3日前までに電話で受け付ける。予約、問い合わせは狼煙（電080.2291.9152）。
