不安そう…で察知 電子マネー買おうとした客を説得 詐欺防止のコンビニ2店の店員に感謝状 群馬県警桐生署

 特殊詐欺の被害を防いだとして、群馬県警桐生署(大木晋署長)は30日、桐生市のセブン―イレブン桐生梅田1丁目店と、ローソン桐生東1丁目店の店員に感謝状を贈った。

 梅田1丁目店では、3月31日、パソコンがウイルス感染したとして、女性客が電子マネー6万円分を買い求めた。不安そうな様子を察した女性店員が店長の大崎良平さん(38)=写真右=に相談。女性客を説得した大崎さんは「懸命に止めた」と振り返った。

 桐生東1丁目店では4月23日、インターネットの有料サービスへの支払い名目で、女性客が電子マネー30万円分を購入しようとしたため、店員の浅井佑斗さん(22)=同左=が不審に思い、警察に連絡した。浅井さんは「どの世代の人でも安心して利用できる店にしていきたい」と話した。

 大木署長は「手口が社会の動きとリンクしているので、だまされてしまう。皆さんの粘り強い説得が大切」と感謝した。

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