「10年間のまちづくりの指針」 福島県富岡町の災害復興計画(第3次)骨子案まとまる

富岡町災害復興計画(第3次)の骨子案が示された町行政区長会

 福島県富岡町は2025(令和7)年度から10年間のまちづくりの指針となる「町災害復興計画(第3次)」の骨子案をまとめた。「一人ひとりの幸せで みんなの未来を創る 富岡町~住むほど、関わるほど、魅力と愛着が湧く町~」を目指すべき姿とし、基本理念に「未来志向の復興・創生」「つながりの拡大」「世界に誇れる幸せづくり」を掲げた。

 30日に町役場で開かれた町行政区長会で町が示した。災害復興計画は町の最上位計画。昨年度に計10回開いたワークショップで町民の意見をくみ取り、検討委員会で骨子案を作成した。

 「地域づくり」「ひとづくり」「くらしづくり」「健康づくり」「しごとづくり」の各テーマを設定。帰還と移住・定住の促進、子育て環境の充実、生活環境のさらなる充実、心身の健康づくりの推進、産業拠点の整備などの政策を推し進める。

 今年度中に民間団体や有識者らによる政策化会議を開き、計画に盛り込む具体的な政策を検討する。町議会の議決を経て計画を策定する方針。

 町行政区長会には町内27の行政区長や町幹部職員らが出席。山本育男町長が各行政区長に委嘱状を交付し、あいさつした。町の各課が2024(令和6)年度一般会計当初予算の概要、夜の森地区にあった温浴宿泊施設「リフレ富岡」跡地の利活用方針などを説明した。

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