パワハラ?セクハラ?テーマに講演 会津商工信用組合で特別出前講座

パワハラ防止と適正な指導について語る穴沢さん

 会津商工信用組合(本店・福島県会津若松市)で4月27日、特別出前講座が開かれ、経営幹部と職場の管理職がハラスメント防止と適正な業務指導について理解を深めた。

 同組合の約80人が参加した。改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)に基づき、中小企業にパワハラ防止措置が義務化されてから4月で2年が経過したことなどを踏まえ、会津地区経営者協会の穴沢耕二アドバイザリー・フェローが「これってパワハラ? それってセクハラ? あれってカスハラ? ~管理職の仕事(ノルマ達成と人材育成)を考える~」と題して講演した。

 穴沢さんは、パワハラのない働きがいのある職場にするために、部下は「ザ・ホウ・レン・ソウ(雑談+報告・連絡・相談)」、上司は「お・ひ・た・し(怒らない、否定しない、助ける、必要なら適切に指導する)」が大切と説明した。その上で「部下に対するリクエストを穏やかに伝えるには、怒りの感情がピークに達する6秒間を抑えた後に話すこと。そうすれば、例え厳しくても、パワハラを回避できる」とした。

 民間企業の現場などを熟知する立場から「多くの部下は上司に指導してもらい、成長することを望んでいる」と強調した。

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