京都府八幡市、松花堂庭園の中にある吉兆で集まりがありました。
たけのこなど季節の食材がふんだんに使われた会席料理がすばらしかったので投稿します。
今回、庭園は散策できませんでしたが椿や竹の種類が多いので有名です。
ここは松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)が晩年の隠居所として建てたものです。
彼は江戸時代初めの人で、石清水八幡山の僧侶でした。
書、絵画、茶道に通じた文化人でもありました。
お茶会を開き、たくさんの人たちがこの庭園を楽しみました。
松花堂弁当は昭乗が考案した弁当の盛り付け方ですが、今でもその言葉が残っています。
お品書きがありませんでしたので、わかる範囲で説明を加えています。
■先付け
焼きホタテと野菜のあんかけ
青もみじが美しい。
■椀もの
あさご(魚)のおつゆ
見事なだし、これぞ日本料理という味でした。
家庭では出せない味です。
右側、椀のふたの裏には鶴の絵が…器も立派でした。
■お造り
数種類のお刺身が舟形のお皿に盛り付けてありました。
細く切った昆布を揚げた薬味がおいしかったです。
■炊き合わせ
左の鯛の器の中はお祝い事ということで一口のお赤飯が入っていました。
たけのこのきんぴら、えびの煮物、しらあえ、そら豆などすべて一口で食べるお料理。
季節の菖蒲の若葉を飾ってあるのが素敵です。
■蒸し物
中にはたけのことお芋が入っているあんかけの蒸し物。
■焼き物
さわらの焼き物、牛肉のコロッケ。
■ご飯・香の物
たけのこご飯とお漬物。
この地域は竹林が豊かなところでたけのこの産地です。
発明家エジソンが電気を起こす時に使ったフィラメントは八幡(やわた)の竹でした。
その記念碑が石清水八幡宮に残っています。
■デザート
イチゴとマンゴのゼリー。
時間をかけて完食しました。
■松花堂弁当
弁当箱に仕切りをしてお料理の味が他に移らないように工夫されたものです。
この盛り付け方が好評で今でも松花堂弁当として言葉が残っています。
暮らしニスタ/シンバルさん