「少し苦手だけど…、おいしい」 規格外ピーマン入りソーセージ、食べやすく 群馬・伊勢崎市の2社が開発

ピーマン入りソーセージを頬張る児童

 青果物卸売りとカット野菜製造のマルクリ青果(群馬県伊勢崎市境米岡、栗原正憲社長)は食品ロスを減らす一環で、食肉加工のニチエイハム(同市境下武士、塚田京子社長)と規格外品のピーマン入りソーセージを開発した。ピーマンを細かくして苦手な子どもにも食べやすいように工夫。大泉町の学校給食で2日、初めて提供した。

 マルクリ青果は、カット野菜のピーマンを加工する際に廃棄していた端材を活用しようと、ニチエイハムに協力を依頼。ピーマンは5ミリ台にみじん切りにしてソーセージに練り込み、食感は残しつつ苦みを抑えた味付けに仕上げた。

 同日の給食では2本ずつ振る舞われ、町内の児童生徒約2900人が味わった。大泉北小2年の中優成君は「ピーマンは少し苦手だけど、お肉と一緒だとおいしく食べられる」と頬張っていた。

 ニチエイハムの塚田社長(57)は「おいしく食べてもらえてうれしい。子どもの食育や健康に貢献できたら」と喜んだ。町栄養士の椎名美樹さん(41)は「野菜に苦手意識のある子が克服するきっかけになる」と期待した。

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