それ、捨てないで!じつは食べられる端材を使った節約おつまみレシピ4品

さまざまなモノが値上がりしている昨今。家計を見直し、「食費を節約したい」と考える人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、いつも捨てているかもしれない食材を使った簡単おつまみを4品紹介します。

【しいたけの“軸”】さきいか風おつまみ

まずは、つい捨ててしまいがちな、きのこの“軸”の部分から。しいたけの軸は旨味があっておいしい部分ですが、かたい食感を避けて捨ててしまう人もいるようです。

これがなんと、食感も見た目もさきいか風のおつまみに変身します。

●作り方

1. しいたけの軸の部分を切り取り、先端の石づきだけを切り落とす

2. タテ方向に切って細長くする。手で簡単にさけるので、包丁は使わなくてもOK。

3. 油を引いたフライパンで炒め、塩・コショウで味つけして完成

見た目がなんだかさきいかのようだと思ったら、味もさきいかにそっくり。

細くさいてしっかり炒めればカリカリ食感、肉厚にさいて軽く炒めればやわらかさが残る独特な食感とうま味を楽しめます。気分や好みで変えて試してみて。

【えのきの“軸”】ホタテ風ステーキ

えのきの“軸”の部分は、フライパンで焼くとホタテのステーキのような一品になります。

●作り方

1. えのきの一番下のおがくずがついた部分だけを切り落とし、その上の軸の部分(1.5~2cm幅)を切り取る

2. 適量のバターを入れて熱したフライパンで両面をしっかり焼く

3. 酒大さじ2、醤油大さじ2を回し入れて再び両面を焼く

4. お皿に盛りつけ、パセリをふりかけたら完成

シンプルな料理ですが、食べてみるとプリプリとした歯ごたえと、えのきの凝縮されたうま味! 食感はまるでホタテの貝柱のようです。味つけに、にんにくペーストを入れるとさらに旨味が増します。

【野菜の皮】ひと晩、漬けるだけ!ピクルス

野菜や果物の皮は、毎日の料理でもっとも捨てられてしまう部分かもしれません。「かたいし、なんだか汚そうで食べられない」と思われがちですが、ひと手間加えればあっという間にピクルスに。

●作り方

1. にんじんや大根、りんごなどの皮、ねぎの青い部分などを食べやすい大きさに切る

2. 保存容器に酢100ml、水30ml、塩適量、砂糖大さじ2と一緒に野菜の皮を入れる

3. ひと晩、漬けこんで完成

翌日、食べてみると、しっかりしみ込んだ酸味と甘みでおいしい! ほどよいシャキシャキ食感も楽しめます。さっぱりした味つけで、栄養が豊富と言われる野菜の皮を気軽に食べられます。肉料理などに添えるのはもちろん、おつまみとしても◎。

なお皮単体で食べるのが苦手な場合は、可食部分も含めて皮を厚めに切るのがおすすめです。味をより早くしみ込ませたいときは具材を小さめにカットしたり、漬ける前に揉みこんだりしてください。

【魚の骨】トースターで焼くだけ!カリカリスナック

サンマやホッケなど、焼き魚を食べたあとに残る骨。捨てるのが当たり前…と思いきや、なんとこれも食べられます。

●作り方

1. 魚の骨をアルミホイルの上にのせ、オーブントースターで様子を見ながら2~3分ほど焼いて完成

ひと口食べるとサックサクでとても軽い食感! まるでスナック菓子のようです。

今回はホッケの骨を使ってみましたが、大きな骨も簡単にほろほろと崩れます。歯でしっかりかみ砕けるので、のどに詰まる心配もありません。

香ばしく、ボリボリと食べられてクセになります。

味は魚そのものなので、間違いないおいしさ。トースターで焼くだけで、本当に手軽に作れます。ただし焼き時間が短すぎるとカリカリになりませんし、長すぎると焦げてしまいます。焼き時間はトースターと魚の種類によって変わるので、様子を見ながら調節しましょう。

捨ててしまいがちな食材で作る、簡単おつまみ4品。いつも買っている乾き物やスナック菓子の代わりにすれば、節約になるだけでなく、フードロスを減らすことにもつながります。どれも簡単なので、ぜひ一度、試してみてくださいね。

(ライター/富士みやこ)

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