去年のゴールデンウイークは当たり前…コロナ禍で重宝したアレ、どこにいった?「隔てる」から「つなぐ」へ「価値のあるものに変えられないかな」

コロナ禍には人と人を隔てたモノが人と人をつなぐモノに生まれ変わりつつあります。そのモノとは、去年までは職場や学校などでよく見かけたアクリルパーティションです。
見かけなくなったパーティション、今、こんな取り組みが進んでいます。

マスクに消毒用アルコール、アクリルパーティション。
コロナ禍で当たり前だった風景は今年のゴールデンウイーク、昔の話になりつつあります。

それでは、なくなったアクリルパーティション。いったいどこに行ったんでしょうか?その行き先が…こちら、

米子市にあるサンライズさんこう。
廃棄物の収集・運搬や処理などを行う境港市の三光の子会社で、障害者雇用の促進など、福祉事業を行っています。

こちらで昨年4月から行われている事業が…

サンライズさんこう 安達賢 統括部長
「『もったいないりゆーす』という名前でやらせてもらってます。まだ使えるものをもう一度見直して、再度価値のあるものに変えられないかなという意味合いの商品になります。」

この「もったいないりゆーす」という事業、コロナ禍が明け、使用の機会がなくなったアクリルパーティションを取引のあった企業から寄付してもらい新しい商品に生まれ変わらせ販売しています。
大小合わせて20種類ほどあるそう。

キャスター 松原佑基
「こちらご覧ください。こちらに並んでいる商品は、全てすべて提供してもらったアクリルパーテーションで作られています。工場などで使用する頭上注意の看板から、いろんなところを折り曲げたチラシ立てなど、さまざまな製品が並んでいます。」

また、この「もったいないりゆーす」の事業では、アクリル板の折り曲げ加工やロゴ印刷など、製品の製作工程すべてを障害のある方々が行っています。

これはまさしく、SDGsのゴール、「働きがいも経済成長も」と「つくる責任 つかう責任」にあたります。

これらの取り組みが評価され、サンライズさんこうは、「とっとりSDGsビジネスアワード2023」で最優秀賞を受賞しました。

障害者の雇用創出、そして環境に配慮した資源の再活用を行うもったいないりゆーすの事業。
今後について…

サンライズさんこう 安達賢 統括部長
「コロナ禍でアクリルパーテーションというのは、人と人とを隔てていたものだったんですけど、それが人と人とをつなぐ商品になっていけばいいかなと思っております。」

資源のリユースに取り組むこちらの会社では、次の事業として考えているのは耐用年数が迫るソーラーパネルなんだそうです。

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