福島県南相馬市原町区のNPO法人さぽーとセンターぴあは、重度の障害者を受け入れるグループホーム「ぴあ えんじゅ(仮称)」を市内鹿島区に開設する。地域からは福祉の充実を図る施設になると期待されている。来年1月の開所を目指し1日、起工式を行った。
ぴあは中、重度の障害者向けの小規模作業所を運営している。相双地方には重度の障害者向けの入所型の施設がなく、高齢化する保護者の負担や不安が大きい。利用者や保護者が安心して地域で生活できる施設をつくろうと準備を進めてきた。
グループホームは木造一部2階建てで、建築面積434平方メートル。定員は7人で介護や生活支援のスタッフが常駐する。障害者を短期間受け入れるショートステイ(定員4人)も併設し、保護者の負担の軽減を図る。
起工式では神事を行い、工事の安全を願った。ぴあの青田由幸代表理事らが地鎮の儀式を行い、出席者が玉串をささげた。
青田代表理事は「重度の障害者が将来を通じて安心して暮らせる礎にしたい」とあいさつした。
(相双版)