八尾曳山祭、豪華絢爛 曳山6基が坂の町練る

絢爛豪華な曳山と大勢の観光客 =富山市八尾町諏訪町

 越中八尾曳山祭(ひきやままつり)は3日、富山市八尾町中心部で行われ、富山県有形民俗文化財の曳山6基が晴天の下、風情豊かな坂の町を練り、観光客らが豪華絢爛(けんらん)な姿に見入った。

 6基は午前9時半ごろ、八尾町今町の聞名寺(もんみょうじ)を出発。「一番山」の上新町を先頭に諏訪町、東町、今町、下新町、西町の順に進んだ。曲がり角では男衆が掛け声に合わせ曳山を勢いよく方向転換させる「角回し」を披露し、見物客から拍手や歓声が上がった。立山町の久世邦雄さん(76)は「初めて来た。飾りがきれいで、写真の撮りがいがある」と話した。

 午後7時ごろからは約400~500個の提灯(ちょうちん)をそれぞれの曳山に取り付け、町内を巡行した。越中八尾曳山祭は八尾八幡社の春季祭礼で、1741(寛保元)年から続くとされる。

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