航空石川、小松大谷、金沢学院大附、星稜が4強 北信越高校野球県大会、5日準決勝

サヨナラ勝ちでベスト4を決めて喜ぶ金沢学院大附ナイン=金沢市民野球場

 第150回北信越高校野球県大会第7日(3日・県立野球場ほか=北國新聞社後援)準々決勝4試合が行われ、航空石川、金沢学院大附、星稜、小松大谷がベスト4に進出した。準決勝は5日、県立野球場で行われる。

 航空石川は3点ビハインドの九回に同点とすると、タイブレークの十一回に勝ち越し、金沢に7―6で勝利した。金沢学院大附は2度追い付かれたが、九回、2死満塁から敵失でサヨナラ勝ちした。星稜は六回に6点を挙げるなど小松商を8―5で破り、小松大谷は金市工に10―0のコールド勝ちを収めた。

 準決勝は5日午前10時から星稜―小松大谷、午後0時半から金沢学院大附―航空石川が行われる。

  ●「全員でつないだ」 九回2死からサヨナラ 金沢学院大附

 金沢学院大附は序盤のピンチをしのぎ、接戦をものにした。二回と三回に満塁のピンチを背負うも、主将・越村大也が先発の八尋陽大をうまくリードし、無失点で切り抜けた。九回2死から6番・日下部誠太が二塁打を放ち、その後、満塁にチャンスを広げ、最後は相手のエラーでサヨナラ勝ちを収めた。

 幡谷大介監督は九回の攻撃について「全員でつないだ得点」と選手の頑張りを褒めた。一方で「ミスが多すぎる」と、同じ九回に守備の乱れで追い付かれた場面などを反省点に挙げた。越村は、次の航空石川戦に向けて「ピンチでも全員で乗り切って勝ちきりたい」と意気込んだ。

  ●長井150球完投 航空石川

 航空石川は八回まで拙攻が続き無得点だったが、九回に5番・竹中清真の適時打で1点を返すと、1死一、三塁のチャンスで代打俵谷龍輝がレフトオーバーの2点二塁打を放ち、追い付いた。延長十一回、俵谷の犠飛と8番・砂川永真の適時打で勝ち越した。

 先発の2年生右腕・長井孝誠は150球の熱投で6失点の完投。これまで救援で投げることが多かったが、中村隆監督が成長を期待して初回からマウンドに立たせた。相手に先行され、苦しい場面が続いたが、「粘り強く投げることができた」と長井。「自分で投げきり、ゼロに抑えるピッチングができるようになりたい」と力強く語った。

十一回150球で完投した航空石川の長井=金沢市民野球場

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