待ちに待ったバラの季節が到来。自分の庭のバラを十分に愛でたら、よそのバラも見に行きましょう。日本にはその土地、土地の古くからのバラ園や、愛好家をうならせる見事なローズガーデンがたくさんあります。まずは関西~九州のバラ園をご紹介します。
★前回はこちら★
バラ園の開花時期に注意を
バラの開花は5月というのが一般的なイメージですが、地域により、またその年の気候によっても開花の時期は変化します。
また、バラは早咲き、遅咲きなどの開花期による分け方もあります。標準地とされる東京近郊では、早咲き種は4月下旬頃、遅咲き種は5月下旬頃に開花するものが多いようです。
ほとんどのバラ園は長く花を楽しんでもらえるように、早咲きから遅咲きまでを取り揃えて植栽しているので5月上~中旬なら見ごたえ十分のはずです。
ただ、最近は温暖化の影響か、4月下旬に満開となるバラもあるのでネットなどで開花状況を調べてから出かけましょう。
特にお目当てのバラを見たいという場合、花が終わってしまうと最盛期の姿は翌年までおあずけになってしまいます。バラ園のブログをこまめにチェックしたり、直接問い合わせをするのがおすすめです。
ちなみに黄色の小花をいっぱいにつけることで人気のキモッコウバラですが、開花は4月上旬~中旬と一般のバラよりかなり早いため、バラと同時に見るのはむずかしい。
チューリップなどの季節に訪れるといいですね。
関西~九州のおすすめバラ園
ローザンベリー多和田(滋賀県)
シュラブローズや宿根草があふれるほど咲き、レンガ作りのシックな建物や風格あるアイアンのオブジェがバラの美をいっそう引き立てます。日常から離れてバラの華やかさに浸りたい時、エネルギーをもらいたい時に訪れてみては。カフェやショップも素敵です。
滋賀県米原市多和田605-10
https://www.rb-tawada.com
びわ湖大津館イングリッシュガーデン(滋賀県)
国内外の要人が宿泊した「旧琵琶湖ホテル」をリニューアルしたのが「びわ湖大津館」。本格的なイングリッシュガーデンが設けられ、バラ愛好家の注目を浴びています。湖上を渡る風を感じながら、オールドローズや選りすぐりの香りのバラを心ゆくまで堪能できます。
滋賀県大津市柳が崎5-35
https://www.biwako-otsukan.jp/
中之島バラ園(大阪府)
大阪の緑のオアシスとして、長年親しまれています。誰でも自由に入れる公共の公園ですが、3700株のバラが植えられ、手入れも行き届いています。2つの川に挟まれたエリアなので川沿いのバラの小径を巡るのはもちろん、船からバラ園を眺める楽しみもあります。
大阪府大阪市北区中之島1
https://www.osakapark.osgf.or.jp/nakanoshima/
湖山池ナチュラルガーデン(鳥取県)
湖山池は日本最大級の天然池で、そのほとりにナチュラルガーデンがあります。多年草の庭作りで人気のポール・スミザーさんがデザインを手がけ、ハーブや多年草、山野草などとバラが共存して咲いています。湖畔を吹く風が気持ちよく、夕日の絶景ポイントでもあります。
鳥取県鳥取市湖山町南3-644
https://www.koyamaike.jp/fun/
とっとり花回廊(鳥取県)
日本最大級の規模を誇る花のテーマパーク。花回廊の名前の通り、各見どころを屋根付きの展望回廊が結んでいます。例年、5月中旬にはバラまつりが開かれ、色鮮やかなバラが咲き競います。宿根草の植栽にも力が入れられ、特にバラとクレマチスの豪華な共演は必見。
鳥取県西伯郡南部町鶴田110
https://www.tottorihanakairou.or.jp
海の中道海浜公園(福岡県)
広い国営公園の西側にローズガーデンがあり、4月下旬~5月中旬は1800株のバラの素敵な香りに包まれます。名花と呼ばれるプリンセス ミチコやプリンセス ドゥ モナコなどのロイヤルファミリーにちなんだバラのコーナー、ブルーローズのコーナーが人気です。
福岡県福岡市東区大字西戸崎18-25
http://uminaka-park.jp