酒かす、こうじ使用のドーナツ3種誕生 福島県会津若松市観光大使の安田さんが企画 鶴ケ城天守閣売店で販売

鶴ケ城天守閣の売店に立つ安田さん

 福島県会津若松市の末廣酒造の酒かす、こうじを使用したドーナツ3種が誕生し、この大型連休期間中に発売された。市観光大使の安田ひと美さん(さいたま市)が企画し、会津と歴史的なつながりのある神奈川県三浦市のミサキドーナツが協力した。安田さんが6日まで、鶴ケ城天守閣の売店で販売している。

 3種は、酒かすを利かせた「かすみちゃん」と、こうじを使った「こうじくん長男」「こうじくん次男」。口当たりは軽く、甘すぎず、日本酒やワインと一緒に楽しめる大人な味わいに仕上げた。こうじくん長男はビターチョコで一部をくるみ、かんきつ系のドライフルーツを混ぜ込んでいる。

 会津と三浦との関わりは鎌倉時代にさかのぼる。三浦半島を治めていた三浦氏が奥州合戦の功績で会津4郡を与えられたのが始まり。子孫がのちに葦名を名乗り、会津を統治した。江戸時代には江戸湾警備を命じられた会津藩が三浦半島に陣屋を構え、派遣された藩士や家族の墓が三浦市などに残る。

 安田さんは「新たな食感と歴史の深さをかみしめて」とPRしている。ドーナツ3種はいずれも期間限定の特別価格400円(税込み)。販売時間は午前11時から午後4時まで。売り切れ次第終了する。

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