災い転じ良いことに 高畑天満宮の「うそかえ神事」 縁起物「鷽鳥」の木彫り求め、多くの参拝客でにぎわう 福島市

幸福を願い、多くの参拝客が買い求めた鷽鳥の木彫り

 福島市飯坂町の西根神社境内にある高畑天満宮の「うそかえ神事」は3日、同神社で催された。縁起物の「鷽鳥(うそどり)」の木彫りを求め、多くの参拝客でにぎわった。

 一年の災いを身代わりになって「うそ」にし、良いことに替えるとされる鷽鳥の木彫りを千体限定で用意した。木彫りの販売は冬と春の年2回。それぞれ顔かたちが異なり、毎年新しい鷽鳥と交換する習わし。今回は特別に、冬の鷽鳥に梅や蜂のデザインを施した木彫りも制作し、注目を集めていた。

 姉妹で訪れた埼玉県の庄司梨絵さん(42)と郡山市の小笠原佳奈子さん(35)は、病を患っている父がおり「病が『うそ』になることを願い、これからも訪れたい」と思いを語った。

© 株式会社福島民報社