新ビール工場、完成 製造量が従来の7倍に 「地域色ある味」増やす 南会津マウンテンブルーイング

ビールで南会津町の名前を全国に広めたいと新工場で誓いを新たにする関根さん

 福島県南会津町田島に「南会津マウンテンブルーイング」の新ビール工場が誕生し、3日、お披露目された。一度の製造量が従来の7倍の約1万リットルとなり、地域の特色を生かしたビールの種類を増やしていく予定。観光客らが持ち帰れるように、地域の店舗などで新たに缶ビールの販売も開始した。ビールを通して南会津の魅力を全国にアピールしていく。

 バランスのとれた味わいの「南会津IPA」や会津のコメを使った「ゴールデンエール」、コーヒーを使った「コーヒーアンバー」など多彩なビールを製造している。社長の関根健裕さん(51)は「南会津町の名前を全国に広めながら、旅の目的地となれるようにしたい」と意気込む。

 関根さんは町内で関根木材工業を経営しており、地元産材を製材、販売している。25年ほど前に米国を訪れた際、現地の醸造所で住民や観光客が楽しくビールを飲んでいる姿に感銘を受けた。地元の新たな魅力創出のため自ら挑戦したいと考え、約7年前からクラフトビール造りを始めた。今回、規模を拡大してさらなる発信につなげようと新工場を整備。今後は飲食ができる「タップルーム」も工場内に開設予定だ。

 6日までオープニングイベントを開いている。ビール1杯500円のチケット制で、マトンケバブやローストポークなど食事も提供している。時間は午前10時から午後8時(最終日は午後3時)まで。問い合わせは南会津マウンテンブルーイングへ。

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