メルヘンの世界満喫 氷見市芸術文化館でお菓子の美術館 家族連れ続々、笑顔の輪

作品に写り込んで記念撮影する家族連れ=氷見市芸術文化館

  ●「見たことない」「おなかすいてきた」

 氷見市芸術文化館で開催中の「お菓子の美術館~渡辺おさむスイーツアートin氷見~」(富山新聞社、北國新聞社主催)は4日、たくさんの親子連れや観光客らが来場し、開幕初日の前日に続きにぎわった。来場者は、本物そっくりに作った「スイーツ」で装飾を施したカラフルな作品を通じてメルヘンの世界に誘われた。

 お菓子の美術館は、本物そっくりに作った樹脂製の装飾でお菓子のようなデコレーションを施す現代美術作家の渡辺さんの展覧会で、北陸で開催されるのは初めて。来場者は思わず食べてみたくなる作品に「かわいい」と歓声を上げ、次々とスマートフォンなどで写真に収めた。

 食器やシャンデリアを「スイーツ」で表現した「お菓子の宮殿の晩餐会」では、髪飾りのカチューシャを付けた名古屋市の小学2年の天野莉音さん(7)と、姉の中学3年花音さん(14)らが椅子に座ってポーズを取り「食べてみたい」「見たことがなくて新鮮」と笑顔を見せた。

 フルーツやクリームで表現された動物が並ぶ「お菓子の森」では、名古屋市の小学5年杉本紗穂さん(10)と妹の4年莉紗さん(9)、いとこの南砺市の5年杉本奈々美さん(11)が「お菓子を作ってみたくなった」「(作品を見て)おなかがすいてきた」と語った。

 家族7人で訪れた愛知県豊橋市の室田洋輔さん(38)は舞台ホールを使った展示会に「装飾やレイアウトが見やすくて面白い。見るだけでなく、写真撮影で体験できるコンセプトもいいですね」と話した。

 会期は30日まで。観覧料は大人1200円、高校・大学生800円、中学生以下は無料。障害者手帳持参者と同伴1人まで600円。

  ●6日にワークショップ

 6日午前10時半~午後3時に氷見市芸術文化館でワークショップ「カップパフェをつくろう」が開かれる。5、6日に青空広場では「アオイマルシェ」も開かれる。

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