金沢学院大が初V 全国大学・社会人対抗相撲九州大会 能登勢躍動、被災地に元気

団体優勝した金沢学院大。左から可貴、森田、大森、篠=福岡県久山町の福岡久山相撲場

  ●3度目の日本一

 全国の大学、社会人の強豪がそろう第32回全国選抜大学・社会人対抗相撲九州大会が5日、福岡県久山町の福岡久山相撲場で行われ、団体決勝で金沢学院大が九州電力を3―0で破って初優勝した。金沢学院大が団体で全国大会を制するのは、大学日本一を決める全日本大学選抜相撲金沢大会(北國新聞社など主催)で昨年、一昨年と連覇して以来、3度目となる。

 団体は大学、社会人の各10チームが出場し、予選上位8チームによる決勝トーナメント(3人制・2戦先勝)で争われた。

 金沢学院大は初戦、日本通運を2―1で下し、準決勝では個人戦を制した花岡真生を擁する日大を2―1で破って勢いに乗った。

 決勝の九州電力戦は、先鋒・大森康弘(3年)が下手ひねりで先勝、中堅・森田陽彦(2年)が押し出しで勝ち、大将・篠侑磨(2年)が不戦勝となった。

 大森は穴水町出身、森田は羽咋市出身で、能登の被災地を元気づける団体優勝となった。可貴秀太(4年)が交代の選手として控えた。個人戦は大森が16強に入った。

 大澤恵介総監督は「団体は準決勝の日大戦が全てで、森田が個人優勝した相手を倒したのが殊勲だった」と語った。7月の全日本大学選抜相撲金沢大会に向けては「地元大会でもあるので3連覇を目指し、石川を元気づける」と決意を示した。

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