黎智英氏「西側の要求に応えねば」

壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の外国勢力との共謀に関する裁判が4月29日に68日目を迎えた。同日の香港メディアによると、5人目の「共犯証人」である法務補佐の陳梓華氏の出廷も10日目に入った。弁護側の反対尋問で陳氏が証言した際、黎氏は「勇武派を支持していないわけではない。西側諸国(の要求)に応え、国際的な支持を獲得することを目指さなければならないだけだ」と述べたことを認めた。陳氏は供述書でこの件について言及しなかったことに同意し、「しかし黎氏は言及した」と述べた。

弁護側は、陳氏が以前、黎氏は勇武派を支持していないと証言し、黎氏は「攬炒巴」の劉祖迪氏がドイツとイギリスで集会やデモを組織していたことを以前から知っていたと指摘。劉氏は黎氏と協力したいが、それについて李宇軒氏と話し合う必要があると述べた。陳氏はリモート会議の後、劉氏と李氏と会い、黎氏に電話した。劉氏は李氏が担当する日本ラインとの接触が困難であるため議会ラインを前面に押し出すことはできないと表明。マーク・サイモン氏に香港と米国の組織間の意見の相違を調停するよう要求した。陳氏は「香港版国家安全法」を懸念し「撤退すべきだと思う。もう誰も制裁を唱えるべきではない」と述べたが、李氏は非常に頑固で、香港を離れることに消極的だったことを明らかにした。

弁護側はまた、黎氏が陳氏らに対し「香港版国家安全法」施行後は広報活動や国際ラインでの「活動の継続」や「民主派予備選挙の支持」を求めなかったと指摘した。ただし陳氏は、黎氏とIPACの資金について話し合っておらず、SWHK、李氏、IPAC、日本ラインについても黎氏に言及しなかったと指摘。香港版国家安全が施行された後はサイモン氏とも何も討議していないと述べた。陳氏は供述書で李氏の逮捕がIPACに影響を与えることへの懸念や、サイモン氏とのSWHK、日本ラインについての討議にも言及していないことを確認した。

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