加須の巨大こいのぼり 小山のコウノトリ親子へ 10キロ先から優しい視線 渡良瀬スケッチ⑭

コウノトリ親子の背後を泳ぐジャンボこいのぼり

 小山市下生井の生井桜づつみ公園。人工巣塔のコウノトリ親子の背後に3日、全長100メートルの「ジャンボこいのぼり」の姿が浮かんだ。

 こいのぼりは、同公園から南西に約10キロ離れた埼玉県加須市の利根川河川敷緑地公園で掲げられた。こいのぼりの産地である加須をPRしようと、「市民平和祭」の目玉イベントとして毎年実施している。

 小山市では4月中旬、人工巣塔で国の特別天然記念物コウノトリのひなが3羽誕生。同所での誕生は2020年から5年連続となった。一方、今年は栃木市からも吉報が届いた。北エントランス付近の人工巣塔に定着したコウノトリが同市内で初めて産卵した。同市は数日中にふ化する見通しを示している。

 期待が高まる初の小山、栃木両市でのひな誕生。こいのぼりがひなの健やかな成長を見守っているようだった。

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