チューリップフェア閉幕後も花楽しんで 協賛者ら、富山県砺波市で会場彩った花の摘み取り体験

色とりどりのチューリップを摘み取る参加者=砺波市美術館前

 5日に閉幕した富山県砺波市の2024となみチューリップフェアの会場で6日、人気スポット「花の大谷」に飾られたチューリップの摘み取り体験が行われた。参加者は色とりどりの花の中から気に入ったものを選んで持ち帰った。

 摘み取りは閉幕後も花を家庭で楽しんでもらうとともに、持続可能な開発目標(SDGs)を推進しようと砺波市花と緑と文化の財団が昨年に続き企画。花の大谷に飾った「夢チューリップ」の協賛者や会場の案内役だったとなみ野ガイドボランティア、花を管理するチューリップ四季彩館のガーデナーら計375人を対象とした。

 この日は約100人が参加。市美術館前に置かれたピンク色の「ミストレス」やフリンジ咲きの「カナスタ」、ユリ咲きの「マリリン」など12品種5万本を1人10本まで摘み取った。両親と訪れた砺波市中村の小学生、大江結衣さん(7)は「チューリップはかわいくて花びらがきれいで好き。たくさんもらえてうれしい」と笑顔を見せた。

 今年のフェアは会期13日間で計30万3千人が訪れ、目標の30万人を突破した。財団の担当者は「これからも体験を続け、フェアの魅力の一つとしたい」と話した。

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