新居浜・浮島小の登下校見守った19年 住民有志パトロール隊解散 高齢化と後継不足

児童から肩たたきで長年の貢献をねぎらわれる「まもるくんパトロール隊」の隊員(浮島小学校提供)

 愛媛県新居浜市八幡2丁目の浮島小学校に通う児童の登下校を19年間見守ってきた「まもるくんパトロール隊」が今春、解散した。住民有志が毎日通学路に立ってきたが、高齢化と後継者不在のため一区切りをつけた。児童らは長年の活動に感謝している。

 パトロール隊は、2001年に大阪教育大付属池田小で起きた児童殺傷事件など、子どもが被害に遭う事件事故が多発したことから、05年に60代以上の21人で発足。約100人の浮島小児童に目配りしてきた。

 隊員の多くが80代後半になり、人数は7人に減少。後継者もおらず、昨年11月に今年3月末での解散を決めた。「一日でも長く続けたかったが、年齢には勝てない。断腸の思いだった」(真鍋さん)

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