フランク・ザッパ率いるマザーズ・オブ・インヴェンション、1968年に行ったコンサートの模様を完全収録したライブ・アルバム発売

フランク・ザッパ率いるマザーズ・オブ・インヴェンションが、1968年7月23日にウェスト・ハリウッドのウィスキー・ア・ゴー・ゴーで行なった伝説的なコンサートの模様を完全収録したライヴ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・ウィスキー・ア・ゴーゴー1968』を6月21日(金)に発売することが決定した。

日本盤はCD3枚と40ページの英文ブックレット、日本版ブックレットで構成され、大半が未発表音源から成る全32トラックが収録される。リリースに先立ち、「ザ・デューク – テイク 2」が先行配信中。 ザッパ家のテープ倉庫管理人ジョー・トラヴァースは本作について以下のように語っている。 「このアルバムは、マザーズ・オブ・インヴェンションの面々が綿密に選び抜いて演奏した曲目を、55年の時を経て漏れなく完全収録した作品だ。使用されている音源は、オリジナル・マスター・テープをハイレゾ品質でデジタル変換し、新たなリミックスを施したものである。テープ倉庫からまたも発掘されたこの歴史的な演奏は、"オリジナルの"マザーズ・オブ・インヴェンションがいかに特別なグループだったかを再認識させてくれる」 ザッパが69年まで率いていた"オリジナル・マザーズ"が68年7月、新作のレコーディングを目的に行なった全3ステージの伝説的なコンサートの模様を求め得る最高音質で完全収録。結成メンバーであり、グループの中心的存在でもあったレイ・コリンズ(ヴォーカル)を含む顔ぶれでのライヴを総計3時間近くに亘りもれなく堪能できるのは、現時点でこの作品のみ。 「ハングリー・フリークス、ダディ」、「アメリカ・ドリンクス・アンド・ゴーズ・ホーム」、「プラスティック・ピープル」、「キング・コング」、この日がライヴでの初披露となった「ブラウン・シューズ・ドント・メイク・イット」などグループを代表する楽曲のほか、「ウィスキー・インプロヴィゼーション」と題された全3トラックの即興演奏など、当時のマザーズの魅力が凝縮された名演の数々を収録。ザ・ローリング・ストーンズの面々も足を運んでいたという一大イベントを追体験できるパッケージ。一部のトラックには奇才キム・フォーリーや、ザッパのプロデュースでデビューしたGTO'sが客演。

ごく一部のテイクは『アンクル・ミート』(69年)、『ミート・ライト』(16年)、『ZAPPA(オリジナル・サウンドトラック)』(21年)等に使用されていたものの、収録トラックの大半は完全未発表の秘蔵音源。ライヴ本編には、クレイグ・パーカー・アダムス(ウィンズロー・コネチカット・スタジオ)がオリジナルのマルチトラック・テープから新たにミキシングし、ジョン・ポリート (オーディオ・メカニクス) がマスタリングを手がけた最新マスターを使用。さらにボーナス・トラックとして、ザッパ本人が公式リリースを念頭に製作していたと考えられる「ザ・ウィップ」と「ハングリー・フリークス、ダディ」の"ヴィンテージ・ミックス"を併録。 英文ブックレットには、ジョー・トラヴァース(ザッパ家のテープ倉庫管理人)によるライナーノーツ、元GTO'sのパメラ・デ・バーの回想録、当日のライヴに出演していたアリス・クーパーとザッパの息子であるアーメット・ザッパの対談、ジョージ・ロドリゲス撮影の秘蔵写真など、貴重な資料の数々を掲載。

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