雨上がり、しっとりぬれたカキツバタ 池を染めるよ紫色に 神戸・多聞寺

前からの雨にぬれ、しっとりと咲くカキツバタ=7日午前、神戸市垂水区多聞台2

 神戸市垂水区多聞台2の多聞寺で、カキツバタが見頃を迎えている。7日朝は前日からの雨が上がり、しっとりとぬれた花が訪れた人を魅了していた。今後、数日は楽しめる見通し。

 アヤメ科の多年草。平安時代、寺を創建した慈覚大師が中国から持ち帰ったと伝わる。本堂下の心字池を覆うように広がるが、池の改修のため、通常の半分の約1500株が咲く。

 同寺によると、近年は春の気温が高く、4月末までに見頃が終わる年が少なくない。今年は春先の冷え込みが影響し、5月に入り咲きそろったという。訪れた兵庫県明石市の女性(68)は「気品のある花の姿が楽しめた」と笑顔だった。午前5時~午後5時。拝観無料。(小林良多)

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