群馬・前橋市の元副市長に有罪判決 官製談合事件

 群馬県前橋市の発注工事を巡る官製談合・贈収賄事件で、加重収賄などの罪に問われた元副市長の男(73)の判決公判が7日、前橋地裁で開かれた。山下博司裁判長は、元副市長が受け取った物品について賄賂だと認識していたとして懲役2年6月、執行猶予4年、追徴金6万8355円、焼酎1本の没収(求刑・懲役2年6月、追徴金6万8355円、焼酎1本の没収)を言い渡した。

 判決によると、元副市長は2020年5月~21年1月、当時非公表だった工事の予定価格を漏らして市内業者2社に落札させ、公正な入札を妨害。うち1社の元社長(58)=贈賄罪などで有罪確定=に価格を教えた見返りなどとして高級焼酎や牛肉、メロンなど計約8万8000円相当を受け取った。

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