下野で警察犬競技会 49頭と指導士が訓練の成果を発揮

競技会で障害物を飛び越える出場犬=6日午前、下野市中大領

 県内の警察犬訓練競技会が6日、下野市中大領の県警察犬訓練所で開かれ、嘱託警察犬など49頭と嘱託指導士約30人が日頃の訓練の成果を発揮した。

 日本警察犬協会栃木支部の主催。潜伏する犯人役を見つける「警戒」や号令に従って動く「服従」など4競技が行われた。最高賞の県知事賞には青木勲(あおきいさお)支部長所有、小佐々久典(こささひさのり)指導士の雄のシェパード「アギロ フォン デア グロース リーベ」が輝いた。

 アマチュアで参加した同市、中学1年池上結愛花(いけがみゆめか)さん(12)は「少し失敗したけど去年よりうまくできた」、妹の小学5年心優(みゆ)さん(10)は「『待て』がもっとできるように練習したい」と話した。

 県警によると、2023年の警察犬出動件数は前年より18件多い62件。特に行方不明者の捜索などが28件増の51件で全体の約8割を占めた。

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