マカオ、中国人の男が拾った他人名義のパスポートで入境企図…審査官が風貌の違いで見抜く

港珠澳大橋マカオ側イミグレーション車両通関ゲート併設の同乗者用入境審査場(写真:マカオ治安警察局)

 マカオ治安警察局は5月6日、同月2日に他人名義の中国パスポートを使ってマカオ入境を企図した20代の中国人(中国本土居民)の男を逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、男は港珠澳大橋マカオ側イミグレーションの車両通関ゲートに併設されている同乗者用の入境審査場でパスポートを提示して入境手続きに臨んだが、審査官がパスポートの写真と本人の風貌が異なることに気づき、指摘したところ、男は自身のものであるという身分証を提示し、パスポートについて前月下旬に中国本土で拾ったものだと説明したという。

 その後の同局の調べで、男がマカオでの犯罪歴(詐欺)を理由に前月18日から3年間のマカオ入境禁止処分を受けていたことも明らかになった。男は同局の調べに対し、自身が入境禁止処分の期間中にあることを認識した上、賭博目的でマカオ入境を試みたなどと供述したとのこと。

 港珠澳大橋マカオ側イミグレーションの車両通関ゲートに併設されている同乗者用の入境審査場は前月15日から運用を開始したばかり。同局では、入境車両の通関効率向上と同時に、入境者の審査及び管理についても強化して臨んでいるとした。

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