「相手の戦術を破壊する個」満田誠がJ1制覇へこだわるファクター「ヴィッセルやF・マリノスで言えば…」【広島】

過去2シーズン、サンフレッチェ広島はいずれもJ1リーグで3位だった。優勝に届かない原因は何か。主力のひとり、満田誠は「勝負どころで勝ててない」と独自の見解を示した。

「ヴィッセル戦やF・マリノス戦、落としちゃいけない試合を勝ちきれていない。そこが敗因なのかなと。今年はまず(上位の)町田に勝てましたし、上位対決をモノにできれば次のゲームにも良い影響をもたらすので、勝点1ではなく勝点3にこだわって戦いたいです」

接戦を制すために必要なファクターは何か。満田の答は実にシンプルだった。

「行き着くところは個の力なのかなと。昨季優勝したヴィッセルで言えば大迫(勇也)選手や武藤(嘉紀)選手がここぞという場面で決めていて、F・マリノスなら前線のブラジル人選手(アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、エウベル)がゴールを奪っていました。相手の戦術を破壊する個の力が一番大事ですね。流れが良くなくても『ここにボールを集めればどうにかなる』ってなれば相手も嫌ですから」

だれあろう、満田が戦術を破壊できる選手になれれば、広島のJ1制覇への期待は大きく膨らむはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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