１００年以上続く島根県松江市の老舗料亭が５月リニューアルオープンしました。
創業当時店のあったエリアに帰り、まちの賑わい復活を目指します。
郷土料理が自慢の店ですが健康や美容面での効果に着目した新作料理も登場しています。
５月１日、宍道湖に近く松江市の大橋川南に位置する白潟エリアにリニューアルオープンした郷土料理店「魚一」。今年で創業１２３年を迎える老舗です。
この日は、市長をはじめ関係者らが訪れてオープンを祝いました。
松江市 上定昭仁市長
「松江市が進めております職人商店街構想にご賛同頂き、松江の中心市街地の活性化に向けた取り組みをさらに進めていただけるということで大変喜んでおります」
趣きを感じさせる店舗での長い伝統に裏付けられた職人技。
街を歩く中で、間近で見られるようにと、そば打ちが見学できるようなお店の作りになりました。
これまで、県庁近くの殿町で長らく営業してきましたが、今回移転を決めた理由が…
魚一 吉村日出国 ４代目
「手前ども魚一は創業明治３４年なんですけどその時は魚町というところ、すぐ近くです、歩いて２，３分です、やっぱり地元に帰りたいという思いは昔からありましたから。天神町・白潟本町・魚町界隈というのは昔はもっと賑わってた、そこをもう一度賑わいを創出するということで、何かお手伝いできないかなという思いがあって」
昔は松江有数の賑わいを見せていたこのエリアを再び活性化しようと、企業や行政が連携する中、魚一もその取り組みに一役買います。
魚一 吉村日出国 ４代目
「このあたりの皆さんからはおかえりって迎えて頂いててすごく」
この日は、４代目自ら打ったそばに、分厚いお肉がインパクト抜群のカツ丼が提供されました。
美しい見た目と確かな味が人気の理由ですが、リニューアルとともにメニューにもある変化が…
４代目が手に持つのは『白い粉』。いったい何なのかというと…
魚一 吉村日出国 ４代目
「このＤ‐アミノ酸入れています」
美肌効果に加え、脳機能の向上や腎機能の保護など様々な効果が期待されるといわれる『Ｄ‐アミノ酸』です。
魚一 吉村日出国 ４代目
「非常に体に良いという話を聞かせて頂いて、料理の作り方にアレンジの仕方を色々考えなきゃいけない食材ではなかった。汎用性はあると思っておりますし、健康ブームでもありますから是非ともこれからも使わせていただきたいなと」
健康志向の高まりに合わせて名古屋大学発のベンチャー企業協力のもと、自慢の料理に取り入れてみました。
松江市 上定昭仁市長
「大変美味しいですね、どれがＤ－アミノ酸のおいしさかはわかりにくいものの美肌になる気がします」
今回はそばのトッピングのメレンゲに入れたそうですが、今後はそばに練りこんだり、他の料理にも使ってきたいとしています。
新しい店舗で、新しいスタイルを取り入れた魚一。
エリアの賑わい復活を掲げた老舗の挑戦が始まっています。
