栃木県、万博に向けPT設置へ 出展内定受け庁内に 知事「デジタル参加型に」

定例記者会見に臨む福田富一知事=8日午後、県庁

 2025年大阪・関西万博への出展が内定したことを受け栃木県は8日、プロジェクトチーム(PT)を庁内に設置すると発表した。県の小林圭介(こばやしけいすけ)CMO(最高マーケティング責任者)をリーダーとする予定で、PTが出展内容を検討するという。この日の定例記者会見で福田富一(ふくだとみかず)知事が明らかにした。県によると、本県の万博出展は05年の愛知万博以来20年ぶり。

 大阪・関西万博は1年後の25年4月13日、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)を会場に開幕し同10月13日まで。県は期間中の6月27~29日の3日間、屋内展示場「EXPOメッセ」の一部区画に出展する。

 県は当初、メッセの出展スペースは広いと考え、屋内外展示場「ギャラリーWEST」での出展を希望していた。しかしスペースが変更になり、万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)からメッセでの出展を打診されたため受け入れた。割り当てられるスペースは600平方メートルほどという。

 県庁を挙げて取り組むためPTを設置する。県総合政策課を事務局とするPTが中心となり具体的な展示内容を詰める。福田知事は「豊かな自然や優れた歴史文化の魅力についてデジタルを活用した参加型の展示を行い、本県の認知度向上やインバウンドの拡大につなげたい」と述べた。

 万博協会のイベントリスト(4月9日時点)によると、メッセには自治体で和歌山や徳島、新潟、愛知、岡山、山梨、長野、千葉県が出展予定。地元の大阪府も本県と重なる25年6月26~30日に、メッセで展示を予定している。

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