小・中・高で公立の年間の教育費がいちばん高いのはいつ?意外と知らない教育費ホントの話

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大学進学までにいくらあったら安心?どうやって貯めたらいい?塾代や進学費用など、正しいのはど~れ?考えたくないけど、知っておかなきゃいけないのが“教育費”。クイズ形式で楽しく勉強しましょ♪

ファイナンシャル・プランナーの前田菜緒さんに教えてもらいました。

Q 大学進学(高校3年の春)までにあったら安心な学費は?

▶400万円
▶500万円

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【A】500万円+できれば受験のために100万円

入学金や授業料のために500万円を準備したい。4年間の授業料は国立で約214万円、私立文系で約372万円※1、専門学校は様々ながら、大学なみの費用がかかる学校も。1回数万円の受験料や、すべり止めの学校の入学金用にプラス100万円あると心強い!

●毎月いくら貯めるかの目安を計算してみよう!
500万円÷(18歳-子どもの年齢)÷12=【 】万円/月
子どもが生まれた月から貯めても月約2万3000円。少しでも早く貯蓄をスタートしましょう!

Q あまり意識しないけど……公立の年間の教育費(※1)が高いのは?

▶幼稚園
▶小学校
▶中学校
▶高校

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【A】中学校

学校の授業料(小・中は無償)や塾代など、子どもの教育にかかるお金全てを含んだ金額で、一番かかっていたのは中学校。中学時代は参考書やタブレット、塾代など学校外の学習費がグンと増えるため。高校までは貯蓄に頼らず月収内でやりくりしましょう。

●1年間にかかる教育費総額
公立:幼稚園17万円 小学校35万円 中学校54万円 高校51万円
私立:幼稚園31万円 小学校167万円 中学校144万円 高校105万円

私立は小学校が一番高い!

※1 文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」より抜粋。保護者が支払った1年間・子ども1人あたりの学習費総額の平均額で、1万円未満は四捨五入(高校は全日制。入学金、授業料、給食費など学校に納める金額と、習い事費、塾代、予備校代などの学校外活動費を合計した額)。

Q 大学進学費用どーやって貯める?

▶学資保険
▶新NISA
▶銀行積み立て
▶外貨(ドル)建て保険
▶国債

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【A】銀行積み立て:新NISA 50:50 がおすすめ

どの貯め方も一長一短あり、正解はありませんが、児童手当を貯蓄するのは鉄則で、銀行積み立ての資金にしましょう。大学進学までの期間が7~8年以上あるなら、投資を組み合わせてお金を殖やすと楽です。今の時代、教育費を貯蓄だけで準備するのは大変。投資の知識があるなら30:70でも◎。

●一長一短なので組み合わせて

学資保険
【メリット】
・親が万一の時に安心
・子どもが2歳未満までなら◎
【デメリット】
・2歳~は返戻率が低くなってしまう

新NISA
【メリット】
・元の金額より殖える可能性がある
【デメリット】
・投資なので元本割れする可能性もある

銀行積み立て
【メリット】
・元本割れせず、すぐに引き出せる
【デメリット】
・金利がほぼゼロで、利息があまり殖えない

外貨(ドル)建て保険
【メリット】
・円建てと比べて予定利率が高い場合が多い
【デメリット】
・為替の影響を受けやすい

国債
【メリット】
・元本割れせず、定期預金より金利が良い
【デメリット】
・毎月コツコツ貯めるのに向かない

Q 子どもが小さいうちに習い事にかけていい金額は?

▶世帯月収(手取り)の10%
▶世帯月収(手取り)の20%

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【A】おすすめは世帯月収(手取り)の10%(ボーナスがない人は8%)

多くの家計を見てきた経験から、小学校低学年までは子ども全員で10%までがおすすめ。それを超えると貯蓄が難しくなります。使いすぎると主に大学時代にきつくなる可能性が。小さいうちが貯めどきですよ!

※文献や情報は2024年2月20日現在のものです。

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 前田菜緒さん
FPオフィスAndAsset代表。主に子育て世帯を対象に、希望する進路をかなえられるマネープランを提案。

参照:『サンキュ!』2024年5月号「教育費正しいのはど~れ?」より。掲載している情報は2024年3月現在のものです。構成/岡部さつき(風讃社) 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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