【平塚競輪・ルーキーシリーズ】卒記レースで涙をのんだ中島瞳 デビュー戦は「笑顔で終わりたい」

平塚競輪のマスコット、ウィンディくんを手に笑顔の中島瞳

平塚競輪FⅡ「スピードチャンネル・スカパー杯」が10日に開幕し、A級1・2班戦と3月に日本競輪選手養成所を卒業した125期、126期による「競輪ルーキーシリーズ2024」が行われる。女子ルーキーシリーズでは養成所時代に第3回記録会でゴールデンキャップを獲得し、在所2位だった中島瞳(19=埼玉)が6Rでデビューする。前日検査の9日には「自力で全力を尽くしたい。今回は笑顔で終われれば」と口元を引き締めた。

3月の卒業記念レース(伊東)では今開催にも出場する仲沢春香(23=福井)に外からまくられるなど5着に沈み、涙をのんだ。その悔しさをばねに卒業後も練習に打ち込んだ。気持ちや頭の中も整理して「タイムや脚は仲沢さんの方が上だけど、自分にはテクニックがあると思う」と長所や足りない部分を見つめ直した。

今回は埼玉・川越工高時代から練習やセッティングを見てもらってきた師匠の太田真一(48=埼玉)と同じあっせんで「心強いです」。レースまでの空き時間や宿舎でのリフレッシュのため、DVDプレーヤーや大人気のミステリー小説「変な家2」(雨穴著)や東野圭吾作品を持ち込むなど競走以外での準備にも抜かりはない。

すでにプロ意識も芽生えている。「これまで持っていたブランドものはアウトレットで買ったもの。ちゃんと稼げるようになったら、自分のお金でディオールのバッグを買いたいですね」。夢に向かってどん欲に勝利を目指す。

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