デビルマン、宝石でキラリ 復興支援で輪島塗パネルに

デビルマンの輪島塗パネル

  ●永井豪さんコラボ作品

 輪島市出身の漫画家永井豪さん(78)の人気作「デビルマン」のイラストに宝石をちりばめた輪島塗のパネルが9日、都内でお披露目された。ジュエリーアーティストの梶光夫さん(79)とのコラボ作品で、能登半島地震の復興支援につなげるため、6月の展示会で販売される。

 作品は縦45センチ、横35センチで、主人公の不動明とデビルマンが輪島塗でデザインされている。デビルマンの目にはエチオピアオパール、不動の手にはレインボーガーネットを施すなど、希少な宝石を含めて80個を配置し、唯一無二の作品に仕上げた。

 永井さんは昨年11月、群馬県を訪ねるバスツアーに参加した際、梶さんと知り合った。1月の地震発生後、復興支援を行おうとコラボ作品をつくることにした。

 作品は6月8、9日に東京・内幸町の帝国ホテルで開かれる宝飾展「創美展」で公開される。展示の際にはマジンガーZの輪島塗パネルも発表する。このほか、加賀蒔絵(まきえ)の装飾を施したジュエリーも展示販売する。売り上げは義援金として輪島市に寄付する。輪島塗パネルは数百万円で販売する見込みだという。

 永井さんは「ここまで豪華な作品になってうれしい。このパネルが復興のシンボル的な意味合いになればありがたい」と話した。

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