【鎌倉 学びスポット】北鎌倉葉祥明美術館-絵本を通して自分自身について考える

皆さんは、葉祥明さんという絵本作家をご存知でしょうか。
絵本が好きな方、もしくは90年代に幼少期だった方は、聞いたことがあるかもしれません。私はちょうどその年代に該当し、記憶にあるのは、ジェイクシリーズです。

画像出典:葉祥明ネットショップ 絵本「くんくん きみ だあれ」

素敵な絵本の世界を描いている葉祥明さんの美術館が、北鎌倉にあることを知り、早速行ってきました。現在、来月6月7日まで『Humming Elephant「はちぞうの世界」展』という企画展が開催中です。
大人になっても楽しめる、そこで感じた世界観と、考えさせられたことを、学びレポートとしてお伝えします。

葉祥明美術館の魅力

1)美術館がある周辺環境

建物は北鎌倉駅東口から徒歩7分、明月院通りに面したところにあります。

画像出典:湘南人

訪問日がGWだったことや観光地というのもあり、大勢の人で賑わっていました。
通りを進んでいくと、いっそう緑に覆われた敷地が左手に現れ、手前にかかる橋には緑色の案内板が掲げられています。

画像出典:湘南人

やわらかい、そして優しい世界観の看板が見えます。

橋を渡ると、そこは本当にメルヘンな、絵本の世界に入り込んだような空間が、広がっていました。庭にはベンチも置いてあり、ご年配の方々が休憩を取られ、建物の中からは若い方の声が聞こえます。
葉祥明さんが幅広い年代の方から親しまれていることが、ここからでも分かりました。

画像出典:湘南人

2)はちぞう作品に対する葉祥明さんの思い

建物の中に入ると、入り口付近はグッズ販売をしており、その奥、カーテンで仕切られた先から展示を見ることができます。
館内は、グッズ販売スペース以外は撮影不可のため、ご注意を。

今回のメイン展示の主人公である「はちぞう」は、小さなハチドリから生まれたアフリカ象の容姿に、綺麗な羽がはえたキャラクター。物語のストーリーは、象でもなくハチドリでもない「はちぞう」が、自分探しをする非常に深いテーマです。

葉祥明さんがこちらを描いた思いが綴られているパネルを読んでいると、とても考えさせられる文章がありました。皆さんもぜひ、探してみてください。

画像出典:【開催中の企画展】Humming Elephant はちぞうの世界

3)たくさんの絵本と詩本が読める

館内では、座りながらさまざまな葉祥明さんの絵本と詩本などを読むことができる、スペースがあります。もしかしたら幼少期に読んだ本があるかもしれません。多数閲覧できるようになっているため、その中からきっと気になる本に出会えるはず。座りながらゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか?

画像出典:絵本『しあわせってなあに?』

グッズ販売スペースでは、絵本や詩本、ポストカードのほか、ジェイクのぬいぐるみやキーホルダーなども取り扱っています。ポストカードは種類も多く、どれにしようか悩みそうです。また、絵本はお子さんや、ご自身へのプレゼントとして購入される方もいました。

面白い取り組みとしては、幅広い年代の方がより一層作品を楽しめるように、観賞用ワークシートが美術館のホームページからダウンロードできること。印刷して持って行き、絵本を通して自分の考えや感じ方を書いてみましょう。

絵本は大人でも楽しみながら読める、素敵なコンテンツだった

画像出典:湘南人

今回実際に美術館に行って感じたこと。
それは、メルヘンな絵本の世界ということだけでなく、大人も考えさせられる深いテーマの世界が広がっていました。おそらく葉祥明さんは、子どもだけではなく、このテーマを大人も楽しく考えてほしいというメッセージを込めたのだと思います。

この空間に来ることで、絵本を読みつつゆっくり自身と向き合える時間を、つくることができます。
忙しい日々を忘れ、その時間をつくりに、北鎌倉葉祥明美術館に来ることをおすすめします。

企画展概要

期間 :2024年4月6日(土)〜2024年6月7日(金)※常設展示は年中無休
時間 :10:00〜17:00(最終入場16:30)
入場料:大人600円/小・中学生300円
場所 :〒247-0062 鎌倉市山ノ内318−4 ※0467-24-4860

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