LRTでスポーツ振興を 宇都宮市スポーツ振興財団とLRT運行会社が協定

協定書を手にする高井社長(左)と青木理事長

 【宇都宮】次世代型路面電車(LRT)に乗って参加するスポーツイベントなどを開催していこうと、市スポーツ振興財団とLRTを運行する宇都宮ライトレールは9日、包括連携協定を結んだ。

 LRT沿線にはブレックスアリーナ宇都宮(市体育館)や清原球場などのスポーツ施設や公園が多く立地している。市も沿線を「東部スポーツウェルネスライン」と位置付け、スポーツを活用したまちづくりを強化するエリアとして選定している。

 協定締結を受けて、本年度はLRTで行くウオーキングイベント、プロスポーツ観戦を組み込んだ貸し切り車両ツアー、沿線施設や公園でのヨガや体操教室などを想定。LRTのスポーツグッズ、スポーツイベント開催時の記念乗車券の販売といったコラボレーション企画も打ち出す。

 新たに同球場では来年2月、恐竜着ぐるみの「ティラノサウルスレース」を開く予定という。

 この日は同アリーナで調印式が行われ、同財団の青木雄一(あおきゆういち)理事長は「LRTの可能性は無限大。スポーツの力で他都市にない魅力をつくれたら」と話し、同社の高井徹(たかいとおる)社長は「土日の乗車につながるよう、スポーツとのコラボで価値を高めていきたい」と意欲を見せた。

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