日光人とつながるガチャおみくじ にぎわい創出へ市内3カ所に設置 カプセルに特典チケット

torch(トーチ)にある「ガチャ」の販売台と特典おみくじ

 【日光】「ガチャ」と呼ばれるカプセルを購入すると、近くの飲食店や小売店で利用できる特典チケットが入っている-。そんな取り組みが市内で始まっている。仕掛け人は、長年にわたって市内でさまざまな事業を営んできた清滝の「山本屋」専務の福田大介(ふくだだいすけ)さん(42)。「ガチャをきっかけに新たな人と人の出会いの場をつくり、日光地域のにぎわい創出につなげたい」と狙いを説明する。

 取り組みの名称は「日光人とつながるガチャおみくじ 日光玉みくじ」。販売台は、福田さんが経営するキャンプ場とワーキングスペースの複合施設「torch(トーチ)」(久次良町)の他、カフェ「meguri coffee」(中鉢石町)、カフェとピクニック用品レンタル店「PICNIKKO(ピクニッコ)」(御幸町)の市内3カ所に設置している。

 1回500円でカプセルを買うと、市内の飲食店や小売店で利用できる割引クーポンやノベルティの引換券、ゲストハウスの利用券といった「特典おみくじ」が入っている仕組みで、現在10種類以上のおみくじを用意。おみくじには当該店舗のオーナーの写真や出身地、趣味などの情報も掲載。店舗を訪れた際、オーナーと話すきっかけにしてもらうよう工夫した。

 福田さんによると、この取り組みは長野県白馬村が発祥。過疎化、高齢化に直面した地域を活性化しようと同村では「村人に人生相談ができる」などのユニークな特典チケットを設定し注目を集めている。同村に続く類似した取り組みが国内でも数カ所で始まっており、県内では今回が初めての導入とみられる。

 今後、福田さんは市内で特典おみくじに協力してくれる新たな店舗を増やしたい考えで、X(旧ツイッター)の「日光玉みくじ」アカウント(https://twitter.com/tamamikuji)で申し込みを受け付けている。

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