子供役者晴々 小松・お旅まつり開幕 青空の下、練り歩き

若衆の付き添いで練り歩く子供役者=10日午前9時25分、小松市西町

 小松市の莵橋(うはし)神社と本折日吉神社の春季祭礼「お旅まつり」は10日、3日間の日程で幕を開けた。曳山(ひきやま)子供歌舞伎を上演する子供役者は、華やかな衣装で市中心部を練り歩き、晴れ姿を披露した。

 西町の子供役者は、氏名と役名を記した看板「入山」を手にした若衆に付き添われて、町内をくまなく巡った。同町にある芦城小では、玄関前に集まった児童約150人に向けて「見に来てください」と声をそろえ、激励の拍手を受けた。本折日吉神社では舞台の成功を祈願した。

 曳山子供歌舞伎は、西町の7人と、材木町の曳山に上がる「八町こども歌舞伎」の5人が演じる。それぞれの子供役者は市役所を訪れ、宮橋勝栄市長や東浩一市議会副議長を前に意気込みを示した。

 莵橋、本折日吉の両神社では早朝に子供獅子の宮参りが行われ、氏子町の子どもたちが獅子舞を奉納した。

  ●11日まで晴れ

 10日の石川県内は高気圧に覆われて青空が広がった。正午までの最高気温は金沢22.2度、輪島22.1度と平年を少し上回った。金沢地方気象台によると、県内は11日まで晴れが続く見込み。

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