中央選挙管理委員会は10日、旧立憲民主党が2021年の参院選で提出した比例名簿に基づき、アカペラグループ「RAG FAIR」元メンバーの奥村政佳氏の繰り上げ当選を決めた。
今回の繰り上げ当選は、同年の参院比例代表で立憲枠で当選した元格闘家・須藤元気氏が衆院東京15区補選に立候補し自動失職した後、次点だった元「モーニング娘。」メンバーの市井紗耶香氏が参院議員に。ところが在職わずか93分のスピード辞職で奥村氏が繰り上がった格好だ。
奥村氏は01年に同グループのボイスパーカッショニストとしてデビュー。翌年のNHK紅白歌合戦にも出場している。
この日、国会内で会見を開いた立憲の泉健太代表は「奥村さんは歌手というか、グループの一員でもあったことを含めて、若い世代からも慕われ、また近しい政治家として思われていたことが前回の選挙でもあったと思います。そういう意味でも新しい世代、若い世代に対してのメッセージの発信、まっとうなメッセージの発信を期待しています。特に子育て政策は、本人自身もこだわりを持って当事者として取り組んできた。立憲が掲げる『もっと生活へ、人へ、未来へ』というところを先頭に立って訴えてくれる、そんな政治家であることを期待しています」とエールを送った。