ロマンス、SNS型投資… 高額詐欺被害、秋田県内で後絶たず

 交流サイト(SNS)を悪用した詐欺の被害が、県内で頻発している。県警が1~4月に認知した「ロマンス詐欺」と「SNS型投資詐欺」の被害は19件(速報値)、被害総額は約2億2千万円(同)に上る。犯人側がだまし取った現金の一部を利益や報酬などの名目でいったん被害者の口座に振り込むなどして架空の投資話を信じ込ませる手口が特徴で、高額被害が後を絶たない状況だ。

 県警生活安全企画課が提供した、実際に詐欺被害に遭った秋田市の60代男性と犯人側とのSNS上でのやりとりを写した資料からは、犯人側の巧妙なやり口がうかがえる。

 同課や資料によると、男性は2月28日、インスタグラムのダイレクトメッセージで、自称韓国人で「ローラ」と名乗る相手とつながった。趣味などの話をした後、LINE(ライン)でのやりとりを持ちかけられた。

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