緑に光るキノコが見頃 那智勝浦町、森の闇で幻想的

那智勝浦町の宇久井(うぐい)半島に自生し、夜間に光るキノコ「シイノトモシビタケ」が見頃を迎え、きょう(11日)から観察会が始まります。

かさの直径およそ1~センチの小さなキノコが森の暗闇の中で淡い緑色の光を発し、幻想的な姿を見せています。

宇久井半島はシイノトモシビタケの数が本州最多を誇るとされ、環境省の宇久井ビジターセンターを拠点に活動する住民団体「宇久井海と森の自然塾」が今月7日に観察したところ、およそ200個を確認したということです。

自然塾はきょう(11日)から7月6日までと、9月の毎週土曜日に観察会を開く予定で、問い合わせは宇久井ビジターセンター、電話0735・54・2510で受け付けています。

自然塾の西垣内茂(にしがいと・しげる)さんは「シイノトモシビタケは高温を嫌います。今年は暑い夏が予想されるので5、6月が観察によいと思います。闇に光る森の妖精に会いに来てほしい」と話しています。

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