ハンディのある児童生徒を招待 8月のプロ野球・西武VSオリックス戦 群馬・前橋市

 個性や多様性を重視したまちづくりにつなげようと、群馬県前橋市と西武ライオンズ(埼玉県所沢市)、サッポロホールディングス(HD、東京都渋谷区)は10日、上毛新聞敷島球場(前橋市)で8月20日に開かれるプロ野球、西武対オリックス戦へ、ハンディキャップのある児童生徒らを招待すると発表した。

 招待者数や選定方法は今後検討する。試合では、招待を受ける児童らの美術作品を描いた特製ボードをサッポロHDの広告用フェンス看板に設置。同社の協賛試合として西武の本拠地、ベルーナドーム(所沢市)で6月に実施する巨人戦で前橋市のPRブースを置く。

 市が民間事業者と協働する「都市魅力アップ共創推進事業」の一環。10日の会見で、西武の奥村剛社長は「リアルな試合を楽しんでもらえたら」と、サッポロHDの征矢真一顧問は「アートの看板設置は私たちにとっても先駆的取り組み」とそれぞれ話した。

 奥村社長らはこの日、県庁の津久井治男副知事にも表敬訪問し、8月の試合をPRした。津久井副知事は西武の高橋光成投手(前橋育英高出身)ら本県出身選手の活躍を期待し「(出場は)県民に勇気を与えてもらえる」と話した。

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