「わかるー!」の声続出…!「魚」「エビ」「里いも」食べたいけど、調理が億劫な食材たち。簡単な調理法を料理家が教えます!

引用元:Lee Hyuck/gettyimages

今回のテーマは、苦手な食材の調理についてです。どうしても、調理するのが億劫な食材ってありますよね。
「たまひよ」アプリユーザーのみんなに、調理が苦手な食材を聞くとともに、管理栄養士の清水加奈子さんにめんどうな食材とのつきあい方について聞きました。

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苦手な傾向は下ごしらえが必要な食材

最初にみんなの声からご紹介します。

Q:食べるのは好きだけど、自分では調理したくない食材は?

「魚は好きだけど触れないので、おろされてるやつしか食べられません(笑)」(YuuNa)

「じゃがいも。でこぼこがあるせいで、とにかく皮が剥きづらく面倒」(みっぽん)

「牛すじ煮込みは好きだけど、自分で作るとなると下処理が面倒…」(ケロ)

「ふきや山菜、生の竹の子など、調理前にアク抜きなどの処理が必要な野菜たち」(うるふにゃん)

「揚げ物は作る時も作った後も大変。作るけど……進んでは作らない」(みーちゃん)

「いも類!大好きだけど皮を剥くのが面倒。特に里いも~」(もんぶらん)

「刺身のブロック!包丁の切れ味が悪いのか、うまく切れない!」(3kidsママ)

「アサリとかハマグリとか、貝の砂抜きが上手くできる自信がない」(まあ)

「フルーツが好きだけど、剥くのが面倒なので、みかんばかり買ってしまう」(はる)

「エビは好きだけど、殻を剥くのが面倒……」(このはずく)

「エビとカニ。皮を剥くと手がかゆくなったりと、大変なので」(つなまよ)

「玉ねぎ。目が痛くなるから」(すみれ)

「長いもは好きだけど、手が痒くなるのでビニール手袋をつけてます」(ktk)

冷凍や下処理済み、レンジなどをうまく活用するとラクに

海鮮ものやいも類、揚げ物と答えた人が多かったです。これらの調理を少しでもラクにする方法はないものでしょうか。食の専門家である管理栄養士の清水加奈子さんに聞きました。

「『面倒』と思う食材とのつきあい方を、食材ごとに見ていきましょう。

◆いも類
いも類の皮は生で剥かないようにすると、グッとラクになります。いも類は生食するのはNG。でんぷんなので加熱が必要な食材なため、加熱を先にすると皮がつるっと剥けます。

例えば、じゃがいも。よく洗って、半分か4等分にして電子レンジで加熱。その後、剥いてつぶせば、すぐにポテトサラダができます。レンジで加熱したじゃがいもは、翌日でも皮がつるっと剥けるので、冷蔵庫などで保存しておけば、味噌汁の具やオムレツの具、炒め物などに使えます。
ただ、加熱したじゃがいもの長い冷蔵庫保存は、食感などが変わるため、1日程度(翌日)までがオススメ。芽がある場合はナイフで取り除いてください。

里いもも同様に、丸ごと電子レンジで加熱し、そのままおでんに入れたり、煮物に使うと時間節約のうえ、荷崩れも防げて一石二鳥です。

長いもは持ち手部分は皮をむかずに残し、酢水を手につけてすりおろすと、手がかゆくなりません。アプリユーザーの『ビニール手袋』もいい案ですね!

◆エビ
エビの殻剥きについては、生のエビを使うと逃れられませんね。だからいっそのこと、冷凍エビのむき身を使ってしまうと便利です。今はシーフードミックスにも大き目のエビが入っているし、種類も多種なので、エビチリ、天ぷらなどにも使えて便利です。

◆玉ねぎの皮剥き
私は目が弱いようで、玉ねぎを切るたびに毎回号泣です。
ですが、玉ねぎの皮がついたまま丸ごと30秒~1分ほど電子レンジで加熱し、冷ましてから切ると硫化アリルが加熱で別のものに変わって刺激がなくなるので、目への刺激をおさえる効果あります。
玉ねぎを切るときは、換気扇を回し、玉ねぎの風上に立ってください。

◆ フルーツ
フルーツを剥くのがめんどうな方は、割高にはなりますが、カットフルーツを選ぶと果物を取り入れやすくなります。いろいろな種類があるので楽しめるでしょう。

◆ 魚
魚の下ごしらえが苦手ならば、丸ごとには手を出さず、プロの手を借りましょう。スーパーなどではお好みの状態に、無料で加工をしてくれます。
刺身の柵がうまく切れない方は、少しだけ冷凍して半冷凍状態で切るとうまくできますよ!

その他、山菜やタケノコなどは水煮を買うといいでしょう。栗もむき栗が売られていますね。

料理は作るだけでも大変なので、食材は、うまく下処理済を選んだり、プロに任せたり、加熱してからカットなどの工夫で、省力化するのがおすすめです」(清水加奈子さん)

調理が面倒なだけで、好きな食材を使わないのはもったいないですね。上手に便利な食材や電子レンジ調理などを活用したいです。
(取材・文/橋本真理子)

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清水加奈子さん

PROFILE)
管理栄養士、フードコーディネーター、国際中医薬膳師/国際中医師。テレビや雑誌で料理監修を行うほか、薬膳コンシェルジュ協会講師も務める。料理のおいしさ、シズルを伝える調理、盛り付け、食器のセレクトなどのスタイリングだけでなく、カロリー計算されたダイエットレシピの作成・アイディアレシピの提案、中医学に基づいた薬膳レシピの提案、講師などを行う。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年1月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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