おろしそばの販売食数が世界一、ギネス記録認定 福井のイベントに県民一丸、5時間で4013食

ギネス世界記録に向け、おろしそばを味わう大勢の来場者=5月11日、福井県福井市のハピテラス
ギネス世界記録の認定書を受け取る宗近専務(左)

 「8時間以内に2500杯以上」。そばの販売食数でギネス世界記録に挑戦するイベントが5月11日、福井県福井市のハピテラスで開かれた。5時間でおろしそば4013食を販売し見事認定。スタートの午前9時半時点で既に約500人が並ぶなど、県民一丸で福井のそばを「世界一」に押し上げた。

 イベントは製粉・製麺業の宗近(福井県越前市北町)が企画した。600席以上設けた会場は大勢の人でにぎわい、長蛇の列ができた。厨房(ちゅうぼう)ではスタッフ約80人が、自家製粉の県産そば粉を使ったおろしそばをスピーディーに提供した。

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 1杯350円と格安で、1人で10杯食べる男性もいて、午後2時半には用意した約4千食が完売した。家族と2時間以上並んだ福井市の中学1年生男子は「暑い日なので冷たくておいしかった。世界記録を達成してほしい」と笑顔だった。

 この後、ギネス世界記録公式認定員のトラバリー・アイニさん(30)がステージ上で、午後2時半までの販売食数として「4013杯」と発表。同社の宗近鉄也専務(43)に認定証が手渡された。会場から大きな拍手が送られた。

 宗近さんは「おろしそばというたった一つの食で、これだけ大勢の人が集まるとは思わなかった。福井県民のおろしそば愛を実感した。世代を超えて愛されているおろしそばをもっとPRしていきたい」と話した。

 ギネス世界記録にはこれまで、そばの販売食数の登録がなく、英国の本部側から「8時間以内に2500杯以上」の条件が提示された。

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