【ガーデニング】失敗しない「挿し芽づくりのコツ4つ」&挿し芽に向く草花<おすすめ5つ>紹介します

レア品種やマイガーデンのお気に入り、挿し芽で増やしてみませんか?

植物の生育がもっとも活発になる5月は、挿し芽で植物を増やすのに最適な季節。お気に入りの花や、やっと手に入れたレア品種などを増やして大切に育ててみませんか。

大切な植物がもし枯れてしまっても、挿し芽で作ったストック苗があると心配無用です。今回は挿し芽の作り方や、簡単に挿し芽できる品種を参考価格とともに紹介します。

記事最後には失敗しない挿し芽作りのコツもこっそり伝授。挿し芽にチャレンジするときの参考にしてくださいね。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

この記事で紹介する「挿し芽」にまつわるあれこれ

  • 挿し芽とは?
  • 挿し芽の作り方
  • 挿し芽しやすい草花<おすすめ5選>
  • 挿し芽づくりに成功する4つのコツ

「挿し芽」って何?「挿し木」とはどこが違うの?

【写真1枚目/全8枚】お気に入りの植物を増やす「挿し芽」とは?この後の写真では挿し芽しやすい草花などを紹介します!

「挿し芽」は草花の枝や茎を切り取って土に挿し、株を増やす方法。「挿し木」との違いは使う植物の種類で、挿し木は「樹木」、挿し芽は「草花」を対象とします。

挿し芽にするのは春になって新芽が出てきた枝や茎。切り取って土に挿したあとしばらくすると、切り口から根が伸びてひとつの株として生長します。

挿し芽の作り方

枝や茎を切り取る

十分な太さがあり、新芽が元気に伸びている茎が挿し芽に適しています。先端から10~15センチほどの長さで、切り口が斜めになるようにカット。花やツボミは取り除き、葉は4~6枚だけ残します。

新しい土に挿す

挿し芽をするときは雑菌のない新しい土で、排水性と通気性が高いものを使いましょう。初心者は市販の挿し芽専用土を使うと簡単です。

湿らせた土に割りばしなどで穴を開け、切り取った茎を傷めないように挿します。

水やりする

土が乾かないように気をつけながら、霧吹きなどで優しく水を与えましょう。水を与え過ぎると切り口が腐るので、ほどよい湿り気を心がけます。

置き場所は半日陰から日なたへ

挿した直後はストレスがかかっているので、半日陰の涼しいところで養生させます。2~3週間ほどすれば環境にも慣れて根も出始めるので、日なたに移動しても大丈夫です。

挿し芽の作り方をつかんだところで、次では「挿し芽しやすい」おすすめの草花をご紹介していきます。 お庭の花壇に咲いているお気に入りなどがあれば、ぜひトライしてみてくださいね。

挿し芽しやすい草花<おすすめ5選>

アジサイ

梅雨シーズンの定番花「アジサイ」
  • 学名:Hydrangea macrophylla
  • 科名・属名:アジサイ科アジサイ属

梅雨時期に咲く花の代表格であるアジサイ。花が咲き終わったあと、枝を切り取って挿せば簡単に増やせます。

※参考価格:1000~2000円前後(5号ポット苗)

ランタナ

小花が集まって咲く「ランタナ」
  • 学名:Lantana
  • 科名・属名:クマツヅラ科シチヘンゲ属

ランタナは小さな花が丸く集まって開花。1つの花に赤・黄・オレンジ・ピンクなどがツートンカラーで現れます。半日陰でも栽培可能です。

※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)

ポーチュラカ

暖色カラーが豊富な「ポーラチュカ」
  • 学名:Portulaca
  • 科名・属名:スベリヒユ科スベリヒユ属

暖色系の花色が豊富なポーチュラカ。多肉質の葉には水分を十分含んでいるので、茎を土に挿せば簡単に発芽します。

※参考価格:100~300円前後(3号ポット苗)

ローズマリー

庭にひと鉢あると使い勝手の良いハーブ「ローズマリー」
  • 学名:Rosmarinus officinalis
  • 科名・属名:シソ科マンネンロウ属

ローズマリーはハーブの1種で爽やかな香りが魅力。丈夫な性質で乾燥にも強く、ほとんど手間なしで元気に育ちます。

※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)

宿根サルビア

野趣あふれる花姿が魅力の「宿根サルビア」
  • 学名:Salvia
  • 科名・属名:シソ科アキギリ属

品種が多く花色や花の形もさまざまな宿根サルビア。スタイリッシュで野趣あふれる姿が庭をナチュラルに彩ります。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

もう失敗しない!挿し芽づくりに成功する4つのコツ

失敗しない挿し芽のコツ、教えます

よく切れる刃物で切る

茎を切る際に切り口が傷んでしまうと発根しにくくなります。できるだけ切れ味のよいハサミやカッターを使い、切り口の断面が斜めになるようにカットしましょう。

水揚げしてから植える

切った茎をすぐに土に挿すと、しんなりしたままでなかなか回復しません。しばらく水に浸けて十分水揚げするまで待ち、茎や葉にしっかり張りが出てきたら土に挿しましょう。

発根剤の力を借りる

切り口に少量の発根剤を付けてから挿し芽にすると、よりいっそう高い発根率が期待できます。薬剤は付け過ぎず、適量を心がけましょう。

挿し芽に触れない

挿し芽にしたあとは根が出るまで動かさないようにします。手で触ったり水やりのときに動いたりしないように気をつけましょう。

大切な植物は挿し芽でストック作りしておくと安心

挿し芽で株を作っておくと、好みの花を増やしたいときや、途中で枯れてしまったときに重宝します。植物の生きる力を実感することで、よりいっそう愛おしくなるでしょう。

挿し芽はあくまでも自分の庭に植える苗を作るため。苗の販売は法に触れるので気をつけてくださいね。

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