戦列復帰の鈴木誠也がさっそく2安打も…6度の押し出しで加点したカブスはパイレーツに逆転負け「今年一の恥ずかしい試合」とカ軍ファン落胆

現地5月11日、シカゴ・カブスは敵地でピッツバーグ・パイレーツと対戦し、9対10で敗れた。右脇腹を痛めていたカブスの鈴木誠也は、「2番・右翼」でスタメン出場して約1か月ぶりに戦列復帰。第3打席で内野安打、第4打席で左前打と早速マルチ安打をマークした。

試合は波乱の展開だった。1対6と5点を追いかけるカブスの5回の攻撃。2死満塁から6番ニコ・ホーナー、7番マイケル・ブッシュ、8番マイルズ・マストロブオーニ、9番ヤン・ゴームズが4者連続で押し出し四球を選んで4点を加えた。

さらに、この回2度目の打席に入った1番マイク・トークマンが適時内野安打で続き、カブスが6対6の同点に追いついた。ここで雨が強くなって2時間20分の雨天中断。2死満塁で再開した後も、2番の鈴木、3番コディ・ベリンジャーが連続押し出し四球で2点を加えて、8対6とリードを奪った。
6つの押し出し四球と自滅したパイレーツだったが、しかし、5回裏にヤズマニ・グランダルが3ラン本塁打を放って8対9と逆転。6回にもアンドリュー・マカッチェンがソロ本塁打を打ち込んで8対10とカブスを突き放した。

カブスは9回にゴームズの犠飛で1点を返したが、9対10で敗戦。6つの押し出し四球で流れを掴んだものの、ブルペンがリードを守り切れなかった。

試合後、カブスのファンは「信じられない敗戦」「ブルペンが悪すぎる」「なんて奇妙な試合なんだ」「今年一の恥ずかしい試合」「冗談のような試合だった」「バットを振らずに6点をもらったのに…」などと落胆していた。

構成●THE DIGEST編集部

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