【香港】香港と台湾を「国」、重量挙げ協会また失言[社会]

香港政府は10日、中国香港ウエートリフティング&パワーリフティング協会(HKWPA)の葉永玉(ジョセフィン・イップ)会長が、香港と台湾を「国」として扱うような発言をしたとして「絶対に容認できない」と厳しく批判した。同協会は11日に謝罪声明を出した。

問題となったのは、香港島・湾仔で6~11日に開催されたパワーリフティング大会の開会式(6日)での葉会長のあいさつ。大会の参加国・地域を紹介する際に「13カ国」と述べた上で中国とチャイニーズ・タイペイ、香港を同列に扱ってしまった。同協会はこれについて、原稿では参加国・地域数を「16カ国・地域」と書いていたが、実際の参加数が変更になったため葉会長が即興で訂正した際に「地域」を言い忘れてしまったと釈明している。

政府はこの発言を「『一つの中国』の原則に違反した疑いがある」と断罪。葉会長は以前も同様の失言を行った「前科」があるとして、香港の競技団体を統括する中国香港体育協会・オリンピック委員会に詳細な調査と改善案の提出を求めた。

葉会長は3月に開かれた大会のあいさつでも、香港を「小さな国」と表現するような発言があったと指摘され、謝罪していた。同協会は3月と今回の謝罪文の中で「当協会は一つの中国の原則を断固支持する」と表明している。

© 株式会社NNA